

友だちがこのところ会うたびに明るくなっている。いや、性格ではなく顔の肌の話である。渋谷のエステに通い始めたようだ。そのエステは普通のエステとはかなり違うらしい。施術重視で一般的なエステサロンのような豪華さはないが、費用は2000円と格安なので、彼女はすっかりはまっている。私も気になって、「お試し」を受けに行った。サロンは1階に居酒屋やお好み焼き屋が入った雑居ビルの6階にあり、エレベーターに乗ったところ、いろんな食べ物が混ざってなんともいえないにおいが鼻を突いた。サロンは6畳2間+キッチンといった公団作りの間取りそのままでびっくりした。施術後の肌はしっとりして効果は認められたけれど、なんとなく満足感に欠ける。人によって求めるものが違うのだろうけれど、私はエステには効果だけでなく、きれいになった自分を夢見ることができる雰囲気も求めたいと思った。
エステに興味が有ってもなかなか勇気が出ない私でしたが、チャンスはやってきました。エステのモニターに当たったのです。支払いは少し有りましたが、後からバックになるので、行く気になりました。私は痩身コースで、とても楽しみにしていたので、いろいろな説明が聴けただけでも良かったです。ショーツ一枚で前身と後身の写真も撮りましたが、これは自分の身体の様子がわかり良かったです。メジャーで何箇所かサイズも測りました。自分ではなかなか知り得ない事を知れて、状態の説明と、痩身に必要な知識を得てから、実際に施術に入りました。私の場合は、春から体重が減っていたのですが、たるみが出ていました。体重の減少だけでは綺麗になれないことが証明されて、がっかりするのではなくて、今後どのように進めていけば良いのかを知ることが今回の良い経験になりました。実際にサイズもダウンして、つづけて通いたくなりました。モニターも良く見かけるので勇気をだして経験してみてはいかがですか?
エステティクサロンで現実に起こった出来事を知っていただきたいと思います。今日はお客さんが五、六人でした。どの方も二十歳前後です。お互いに他人の体が気になるのでなんとなく、施術中に履くショーツも他人を意識しているのがわかります。体重を計ると、一回目にマイナス五〇〇キログラム(施術後)だった体重は、プラス六十グラムになっていました。エステティシャンが、数字をカルテに書き込みながら、「○○さん、体重は維持して下さいね」と言いました。「特に暴食もしてないし、言われた通りに、五大栄養素を摂取しましたよ」「水分を結構取ったんじやないですか?」「ええ、喉が渇いたので」「水分はとにかく控えて下さい、水でも太りますから」と言うのです。私はここに来る前に食事をしてきました。ご飯を食べれば多少は体重が増えるのは当然です。ここでの過酷な減量には、多少にしろ、食事を取ってこなければ耐えられません。エステティシャンの言うことは正しいと思いますが、でも喉が渇いているのを我慢しても痩せるとは思えません。エステティシャンのぶっきらぼうな言い方に、私は反抗的な気持ちになりました。この場は気をつけると言いましたが、私は納得をしていませんでした。エステティシャンは、B社のエステティシャンの中で一番若く、自己主張が弱く、存在も薄いタイプで、よく仕事を間違えるので店長に怒られています。お客さんからは、愛想がないので、ぶっきらぼうに見えてしまいますが、年齢が若いので可愛がられています。